NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

今年のGWも新宿タカシマヤで「ピンボール ワンダーランド!」が開催

昨年のゴールデンウィークに新宿タカシマヤで開催され、個人的にかなり感銘を受けたイベント、「ピンボール ワンダーランド!」が、今年も開催されるそうだ。

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1960~1980年代の洋楽ヒットナンバーが流れる特設会場に、18台のピンボールマシンが設置される。台によって難易度は異なり、100円で2回(各回3ボール)遊べるので、気になった2つの台を遊び比べることもできる。また、ピンボールマシンは盤面のユニークなイラストも魅力で、見ているだけでも楽しめる。

 昨年の同イベントはとても楽しかったです。新宿タカシマヤ1階入り口付近のオープンスペースで開催されて入場自体は無料なので、誰でも気軽に入れる。見てるだけでも楽しいし、100円で2プレイというのも良かった。詳しくは以下のエントリで書いたのでご覧ください。

ngmandotherdesire.hatenablog.com

 

ところでピンボールといえば、とよ田みのるの傑作ピンボールマンガ『FLIP-FLAP』のKindle版が出ていた。これがなんと紙版を出していた講談社からではなく作者自身で電子書籍化し個人出版したというからちょっと驚いたよ。

Kindle版は連載当時のカラー原稿部分をちゃんとカラーで収録し、出版時の宣伝イラストなどのおまけ収録もあるんだそうだ。紙版はもちろん持ってるが、Kindle版も買おうかな。この作品についての感想は以下のエントリ内で書いた。

ngmandotherdesire.hatenablog.com

リアル中学生の雄叫びを受けとめろ! 『ロック☆オペラ サイケデリック・ペイン』(2015.4.4~11 天王洲 銀河劇場)

チケットが余ったという人に誘われて、天王洲の銀河劇場で『ロック☆オペラ サイケデリック・ペイン』という舞台を見てきた。作・森雪之丞/作曲・布袋寅泰。初演は2012年で、このときはいのうえひでのりが演出、福士誠治北乃きい綾野剛などが出演とのことだったが、今回は演出・キャスト一新で、こないだまで『ミュージカル テニスの王子様』(いわゆるテニミュ)で越前を演じてた小越勇輝が主演。ということで会場の女性率はたいへん高かった。演出は茅野イサム。

→公式サイト:ロック☆オペラ サイケデリック・ペイン

……というのは帰ってきてから調べたことで、誘われた俺はタイトルと布袋寅泰が音楽を担当していることくらいしか知らずに見たのだが……いやこれがね、びっくりした。「神」「天使」「悪魔」「救世主〈メシア〉」という単語と歌が飛び交う、“中学生が考えるカッコよさ”が充満した作品だった。いやすごい。初演のときの公式サイトから粗筋を引用してみよう。

――どこか懐かしい近未来。

人気急上昇中のロックバンド“サイケデリック・ペイン”のヴォーカル・詩音の前に現れた謎の美女ソフィ。自らを天使だというソフィは、“ブレイン・スクエア”のハッキングで毎夜詩音に、「世界を救えるのはあなただけ。あなたが救世主です。」と訴える。大天使ミカエルを復活させるための3つの鍵、その最後の鍵『救世主(メシア)の孤独』を、詩音が隠し持っているというのだ。
いつしかソフィの存在は、人知れず“孤独”を抱えていた詩音の心に、特別な感情を芽生えさせた。

ある日、異変に気づいた“サイケデリック・ペイン”のギター・魁人に詰め寄られ、詩音はバンドを辞めると言い出す。
――信じ続けたROCK、夢に向かって共に歩んできた仲間たち…それらを捨ててでも、ソフィを守る。ソフィへの思いは、“愛”に変わっていた。

救世主の宿命を背負った詩音と、そんな彼を放っておけない魁人、そしてバンドのメンバーは、復活をめぐる“天使”と“悪魔”の争いに巻き込まれていく。

 この粗筋はかなりわかりやすく書かれている。実際の舞台では、主人公・詩音(シオン)のキャラクターがシーンによってぶれたり、対立する勢力のそれぞれが何を目的に行動しているのかが途中でしっちゃかめっちゃかになって意味不明になったり、まあちょっと、いやかなり構成に難がある。

だがキャラクターの内面がどうだ物語の構成がああだというようなレイヤーをすっ飛ばして、クライマックスに近付くにつれ「この物語はリアル中学生によって書かれているに違いない!」という思いがどんどん強くなっていく。神、悪魔、天使、救世主〈メシア〉、なんていうモチーフはロックミュージカルではよく使われるものだけど、違うの、そういうんじゃなくて中学生の想像力の中にある「神」「悪魔」「天使」「救世主〈メシア〉」なの。そして「ロック」なの。あ、あと「アンドロイドとの恋」もある。つまり本気度高いパッションの迸りがあるのだ。「中二病」とか「邪気眼」というようなネタ的な手仕事ではなく、「これがかっこいいんだ!」という純度1000%の「中学生」の雄叫びを俺は確かに聴いた。中学生が夜中にオールナイトニッポンを聴きながら書き始めて、西本願寺やらキリスト教やらの提供番組が終わるあたりで書き終えた(そして読み返さず寝た)感をビンビンに感じる。

とにかくすごくて二幕中盤からニッコニコしながら見てたんだけど、さっきも言ったように事前知識何もなしで見たので、劇場出口で改めてポスターを見て「作・森雪之丞」と書いてあるのを見つけて思わず声が出た。雪之丞先生あのお年になっても心に中学生が生きてるのマジすげえ……それとともに、心の中学生のパトスを加工せずそのまま通すというのは森雪之丞レベルの大物だからこそできたんだなー、とも思った。とにかく、いい体験をしました。

そんな感じで凄かったんですが、それ以外の部分の感想を述べるなら、振り付けは全般的にキュートなところがあって良かった。役者陣も好演。特に主演のおごたんこと小越勇輝が、尾崎豊がライブでMCするときみたいな前のめり感のある芝居をしてたのがたいへん良かったので俺のニッコニコ度はさらにUpした。個人的には『仮面ライダー鎧武』の湊さんこと仮面ライダーマリカ(桃)役の佃井皆美が歌も達者なのを見られてよかった。ファンサービス(?)でアクションシーンも無理やり気味に用意されてて眼福。志穂美悦子の衣鉢を継ぐのは君だ! 武田梨奈とバトルする映画を誰か撮ってくれ。

なお、東京公演は終わったけど、この後福岡・大阪でも公演するとのこと。

ずっと気になっていた何かのアニメのEDテーマソングがやっとわかった

90年代末頃にたまたま何回かちらっと見たアニメのED曲がずっと気になっていた。でも、何の気なしにテレビをつけたら流れていたとかそんな感じで、見ようと思って見ていたわけではないのでその番組のタイトルさえ憶えてない。確か比較的低年齢層向けのアニメだったと思うんだけど、まあそれくらいしか憶えてない(たぶん、アニメ本編はほとんど見たことないんだと思う)。

なんかこう、妙にメランコリックなメロディで、女性のウィスパーボイスの歌声が少々どぎまぎするくらいセクシャルな媚びがあって、アニメのエンディングテーマとしてはけっこう異色というか、少なくともそのアニメには似つかわしくない、でもたいへん良い……という感じの印象だけが残っていた。

そんなわけで調べてもなかなか判明しなかった。が、やっとわかった! 『赤ちゃんと僕』の後期エンディングテーマ「ルージュになりたい」だった。歌は梶谷美由紀、作詞は本人とサエキけんぞう、作曲は朝本浩文

 

 

アニメ版『赤ちゃんと僕』は96年7月から翌97年3月までテレ東系で毎週木曜19時から放映、「ルージュになりたい」が新エンディングテーマになる24話(97年1月8日放送)からは毎週水曜18時からの放映だったそうだ。なんとなく、俺の記憶では土曜日の夕方くらいに聴いた記憶があって、その時間帯の番組のエンディングテーマをずーっと調べてたんだけど、それは間違いだった。曲の雰囲気がなんかこう、土曜日の夕方っぽいからそう思い違いをしてしまったんだね(超主観的印象)。

ところでこの曲、かなり直球でレズビアンのラブソング、それもプラトニックなものではなく性愛を描いたものなんだな。まあ「ルージュになりたい」と唄っているわけだから相手は女性なのは自明なのだが。

欲しいものはすべて

あななたの中すべて

赤い血のなか 探検したい

会えるたび過激になる

好きだよ あなたのルージュになりたい

乾くくちびる ひとりじめしたい

熱いキスならもっと

あなたも濡れるきっと

決定的瞬間のがしてる

技術がうまくないから

私の知らない昔の Girl Friend

なぜか気になって 朝焼けに眠れない

どんなひと 好きだった?

きっと わたしとは ちがうでしょう

アニメのEDのMixでは直接的な描写の歌詞は避けられていたそうなんだけど、確かに本歌がこういう感じなら、低年齢層向けのアニメのはずなのになんでこんなセクシャルな雰囲気がする歌が流れてるんだろう……? と当時の自分の印象に残るのも当然だな。(2021/08/06 追記:アニメのEDがYouTubeにUPされていたので、埋め込みを追加。比べてみてください)

 

「ルージュになりたい」は梶谷美由紀の以下のアルバムに収録(サエキけんぞうプロデュース)。残念ながら現在は品切れのようだ。

HEART&LIGHT

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能率手帳はノルティに……なったの?

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ビジネス手帳・スケジュール帳買い換えの時期だが、書店の什器やPOPを見る限り、「能率手帳」から「NOLTY」へのブランド変更はまだ成功していないようだ。2013年に変更されたが、今年のPOPでもまだ「能率手帳はNOLTYへ。」っていうコピーのまま、宣伝キャラクターも岡田准一のまま。

什器には「NOLTY」ロゴの後に必ず小さく(でも確実に目立つように)「能率手帳」ロゴも併記してるし、そもそも手帳に巻いてる帯にもまだ「能率手帳」のロゴがある。うーん。これなんでブランド変更しちゃったんだろう。いや確かに「能率手帳」って名前が今の時代にはアナクロすぎるというのはわかるんだけど、むしろそれを逆手にとったマーケティングのほうがいいのじゃないだろうか、と当時から思ってたんだけど、やっぱなかなかNOLTYの認知度は上がらないみたいだ。もちろんそれも織り込み済みで数年かけてのブランド変更だとは思うのだけど……でもビジネス文具って指名買いが強いから、「能率手帳」からいきなり「NOLTY」っていうのはちょっとジャンプしすぎだったんじゃないかなあと思う。

ちなみに私はもう10年くらい、ビジネス手帳は高橋書店のフェルテ No.885です。PCとかスマホも使うけど、やっぱ紙の手帳の利便性というかそのときそのときで柔軟に使えるのが一番だな。手帳は高橋。

高橋書店 2015年版手帳(4月始まり) フェルテ(R)7 B6 No.885