NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』

 けっこう前に見たんだけど、一応メモっておこう。
 思っていたよりも『ゾンビ』のリメイク(今風に言えば「リ・イマジネーション」?)になっててちょっと意外だった。いや、スーパーマーケットの屋上からライフルで撃つとことか、ゾンビ化しつつある人物の顔のアップ(「ゾンビになったら撃ってくれ」)→それを見つめる人物の顔のアップ→何回か繰り返し→ゾンビ化→銃声のみが響く、というシーケンスとか印象的なところ。
 ただ、全体的なトーンはかなり原作とは違い、基本的にサバイバルアクションになっている。なにしろこの映画のゾンビたちは全速力で走ってくるのだ。ほとんどフーリガン。『28日後……』(こちらは見事に「ゾンビ映画」というジャンルムービーになっていた)に出てくるゾンビもやたらめったらダッシュしたりジャンプしたりしてたし、最近の流行なのかね。
 けっこう面白く見ることができたんだが、映画の後半でワンちゃんが(いろんな意味で)大活躍する展開は、ちょっと失笑してしまった。まあギャグなんだろうけど。ゾンビは犬には興味がないから食われない!ってこれけっこう新解釈なんじゃないか。他のゾンビ映画でぱっと思いつくとこだと、なんといっても『死霊のえじき』にはワニのゾンビが出てきたよね確か。あと『デモンズ2』では犬がゾンビ肉食ってしっかりモンスター化してたはず。ゾンビになるのは人間だけ、ってのはあれかな、動物保護の観点からなのかね?

 そうそう、ワンちゃんと言えば一部で熱烈な支持を集めている『リベリオン』に今ひとつはまれなかった最大の理由は、主人公がワンちゃんにメロメロになってしまうからだった。いくら急に人間的な感情に目覚めたからってアンタ、他に救うべき大切な人間がいるだろが、犬かよ! いやまあ、的外れな文句だけどね。