NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

webマガジン

 昔は個人もしくは小さなグループで運営しているwebマガジンがいろんな分野でそれなりにあったけど、最近はあまり見なくなった気がするなあ。僕がそういうところをあまり巡回しなくなったからそう見えるだけで、今も元気に運営しているところがあるのかもしれないけれど。
 96〜7年頃の個人サイトって、ミニコミを作っていた人たちがネットを始めて、紙媒体で展開していたものをwebに乗り換えて継続する、みたいな流れが少なからずあったと思う。より低コストで多くの読者を獲得できる可能性がある媒体に移行したわけだ。でも、webだと「ボリュームのあるコンテンツを間をあけて定期的に更新」よりも「ちょっとした話題を随時更新」のほうが読者に好まれる(=頻繁に巡回してくれる)し、紙媒体と違って書いたり作ったりしたものをすぐに見せられるから、次第に「webマガジン」という形態にこだわる必要もなくなって、一般的な個人サイトになっていった――という認識を僕個人は持っているのだけど、どうだろうか? あと、複数人で運営していた場合、当時はまだblogツールのように複数の書き手の記事をスマートに管理できるツールがなかったから、編集長的立場の人の負担が大きくなってフェードアウト、ということもあったかもしれない。

 そんなことをつらつらと思い出したのは、久しぶりにwebマガジンらしいwebマガジンを見たからだ。

・白熊 - online photographic magazine -(http://srkm.org/

 special issueも含めてすでに12号も出ているこのwebマガジン(隔月刊だそうだからすでに二年続いている)、タイトルにあるとおりフォトマガジンなんだけど、各号をFlashで制作している。さすがに読み込みにちょっと時間がかかるけれど、見せ方としてはまさに雑誌形式だ。
 個人的にはNo.008(http://srkm.org/srkm_008.html)がとても良かったです。特にkaiさんという方の「知らない人」という作品。初めて会った人のポートレートを撮ったもので、妙にエロティックで、なんだか切なくなりました。