NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

俺はどうぶつ1.0

 さて、『おいでよ どうぶつの森』だ。先週の金曜日から遊んでいる。何人かとDS同士のワイヤレスプレイやWi-Fiコネクションプレイもした。すれ違い通信も何度か。楽しい。楽しいんだが……ネット上での評判を見ていると「待ってましたオンラインプレイ!」「多人数同時で遊べるのが楽しい!」「前作までの物足りない部分がすべて改良された!」というような感想ばかりで、まあそういうふうに作られてるんだから当たり前なんだけど、なんかやっぱり……違うんだよ! こないだ書いたように、64のときの「俺が寝てるときにだけ繋がってて、実際にプレイするときには切れてるオンラインゲーム」みたいのが良いんだよ! という思いが抑えがたい。抑えがたいが、噴出させたところで意味がない思いだ。俺は時代に取り残されたぜ。フェードアウト組だぜ。1.0さ。だが、2.0は悪であるとハッキリと子どもたちに言うべきだ。『どうぶつの森2.0』だと! クソ! 浮かれやがって!*1
 まあそれはいい。いいんだが、あのテレビコマーシャルはいただけないな。女の子が夜の十時に「行かなきゃ」とつぶやいて、お母さんが「どっか出かけるの?」と訊くと「出かけないよ」と答えて自分の部屋に行き、DSのWi-Fiコネクションで……ってやつ。なにが気に食わないかといえば、女の子がどうぶつの森の中で遠くの友達とするチャットが「彼氏とはどう?」「うーんボチボチ」とかそういう内容だからだ。なんだよそれ! そんな現実のつまんねえ世間話すんなよ! 電話か携帯メールでしろよ! わざわざどうぶつの森に来てリアルの友達とそんな話しても面白くないだろ! あれはなあ、森のどうぶつ住人たちにちょっと乙女ちっくメルヘン入った手紙を送ったりして己の中の裕木奈江リビドー(オールナイトニッポン的な、猫さんと会話するような)を存分に発散するっていう、そういう、いい年ぶっこいた男のキモい欲望を満たすためのゲームなんだよ! ぽえ夢なんだよ!
 まあいい。いいんだ。書けば書くほど、誰の賛同も得られないような主張になっていく。悲しむのは俺だけでいいんだ。この悲しみをボトルメールに託して、今日も見知らぬ誰か宛に、孤独な魂のポエムを綴っていくよ。そして誰かとすれ違い。
 最後だけ真面目な感想を書く。すれ違い通信ボトルメールと星座は、いいね。DSになって一番グッときた。ちょっと照れてしまうくらいロマンチックだよ。いいゲームだ。

*1:一応言っておきますが、別に本気で顔真っ赤にして批判してるわけじゃないですからね。でも、モリサワジュン氏は64版のアナログなコミュニケーションをもう少し懐かしがったりするんじゃないかと(勝手に)思ってたので、ちょっと意外だった。