NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

冬のADVゲーム祭り - 4

 引っ越しの準備やらなんやらをしなくてはならず、週末は時間が取られる。あんまり「祭り」と言えるほどやってないのだが、まあともかく。

ファーレンハイト

 ごく序盤。あ、これは面白い。一本道ゲーに見えていろんなところで細かく分岐してそうな雰囲気がぷんぷんと。「取る - ナイフ」みたいなコマンド入力行動を、すべてリアルタイムで、且つキャラクターのアクションとして落とし込んだらこうなりました、という感じ。会話シーンの選択肢も『サクラ大戦』のLIPSのようなアプローチ(あれを2倍速にしたような)で、かなりテンポがよい。
 コマンド入力/選択式が主流だったアドベンチャーゲームが、欧米では『マンホール』や『MYST』などの流れの中で「テキスト情報が極端に少なくなり、画面内をクリックして進める」という新たな方向性を生み、一方日本では「テキスト情報が極端に多くなり、選択肢は少なくなって、より『物語』指向」のサウンドノベル/ビジュアルノベルという新たな方向性が生まれたわけだが、この『ファーレンハイト』にはまたそれらとは違った新たな方向性を感じるな。いや方向性とまで書くと言い過ぎか。洗練かな。
 『アローン・イン・ザ・ダーク』とか『バイオハザード』以降の意味での「アドベンチャー」というジャンル名(3Dで、箱庭型で、アクション要素が大きな比重を占めつつ、主にアイテム主導型の謎解きがあるタイプのゲームに付く「アドベンチャー」)があるけど、『ファーレンハイト』はその系統から生まれつつ「物語」方面に大きくシフトした感じだ。今までゲームではアクション映画やホラー映画(の雰囲気)は簡単に模倣できたけど、サスペンスはけっこう難しかったというか、挑戦してるものはあまり多くはなかったと思う。このゲームはそれに挑戦したんだろうな、きっと。

Fahrenheit ファーレンハイト

Fahrenheit ファーレンハイト