NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

川本真琴

 先日、「川本真琴」としての活動を停止するという話を聴いたときからちょっと気になって、いくつかの曲のサビがたまに頭ん中でリフレインすることがあったのだが、昼飯時に入った定食屋の有線で「愛の才能」が流れていたのを聴いてフラグが立ったのでAmazonでCD購入。うわ、もう10年前のアルバムなのか。
 川本真琴というと、大学の部室棟界隈でよく流れていた曲、という個人的なイメージがある。先輩が置いていったぼろっちいCDラジカセに入れっぱなしになってたり、どこかよその部室から聴こえてきたり。同じような位置づけとしては、椎名林檎とかサニーデイ・サービスとか小島麻由美とか。まああれだ、極私的なセンチメントを刺激する類の音楽だ。
 で、金曜の夜中から何度も回してるわけだが、そういやあ今の世の中にはYouTubeという便利なものが存在するのだったと思いつき検索。あったあった。
・YouTubeでの検索結果
 おお懐かしい。いやしかしもう10年前なんだな。今18くらいの人がまだ8歳の頃か。と、今まさに書いてから気付いたが、俺もこの頃18だったのな! まだ十代じゃん! 当たり前のことなんだが、なんか驚いたよ。
 98年リリースの「桜」の頃まではごく普通に好きだったのだが、それ以降はあんまり聴かなくなった。この場合の「ごく普通に好き」というのはCDを買ったりはしないもののどこかで流れてくるのが聴こえたら耳をそばだてるとかそのレベルのことだ。ということは、それ以降あんまり聴かなくなったというのは、流れてきてもあまり意識しなくなったか、あるいは僕の周りで聴いている人が少なくなったということなのだと思う。確かに十代の頃に聴きたくなるような歌詞とメロディだもんな。これは十代の人の、もっと言ってしまえば高校二年生から大学一年生までの人の音楽だという気がする。なんかこう、あれだ、いろんなことをサボタージュしたい衝動に苛まれているときに妄想するようなロマンチカだ。モラトリアムじゃなくて逃走願望というか。うわー若いっていいな!
 ところで、自分から主体的に聴くというより流れてきたらじっと聴くという感じだったので*1、実際に川本真琴が唄っている映像を見たことはあまりなかった。デビュー当時、CMで「愛の才能」のPVが流れていたのを見たときのイメージで止まってたんだが、今回YouTubeでうたばん出演時の「1/2」の映像を見たら妙にアイドル濃度が高くってのけぞった。こんなだったのか! もっと貧相なフリーター少女みたいなイメージで固定化されてたもので。

川本真琴

川本真琴

*1:あまり音楽をよく聴くほうではないので、ごく普通に好きな曲への接し方はこんな感じになる