NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

バ・ビ・ローン

 自分のBlogで日記的記述を始めたからというわけでもないのだろうが、なんか急に読みたくなったので武田百合子富士日記』を読みながら出かける。ビッグサイトコミティアへ。1時頃到着。「用事があって行けないから、ここのサークルの本を買ってきてほしい」と頼まれたので、付箋がついたパンフレットと睨めっこしながら黙々と買い物。同人誌即売会に足を運んだのは今回で二回目。そもそも一回目が前回のコミティアで、そのときはただついて回って「こういう雰囲気なのかー」と特に目的もなく見学しただけだったので、今回初めて「目当てのサークルを探し、目当ての本を買う」ということをしたのだが……こんなにたいへんだとは思わなかった。というかぜんぜん、頼まれていたサークルが見つからなかったのでかなり焦った。パンフレットに載っているサークルの配置図を見ればすぐわかるだろうと思ったんだけど、ぜんぜんわかんなかったよ……。自分の地図読解能力の絶望的な低さに身震いした。安請け合いするんじゃなかったぜ。途中でやっと、一つの長机に2つのサークルが配置されているのに気付き、なんとか頼まれごとをこなすことができた。二時間かかった。
 今回は事前にパンフレットをもらっていたのでちょっと自分でも調べて、最後に少しだけ回った。粟岳高弘氏と中里一氏の本を買った。駕籠真太郎氏のブースには誰もおらず、何も置いてなかった……。
 帰りは水上バス日の出桟橋まで。しかしいつも思うのだが、ビッグサイトから日の出桟橋までの海上風景というのは本当に素晴らしい。未来都市だ。懐かしい感じの。特に今日はとてもよく晴れた日で、ちょうど日差しが夕方のそれに変わるか変わらないかくらいのいい時間帯だったのでもうほんとうに良かった。あいかわらず乗客は少なかったが、もっとみんな乗ればいいのに。頭の中で「これがバビロンだ」と叫ぶ声が聞こえリフレインが叫んでる。
 余力があればせっかくだから秋葉原でやってる文学フリマも覗いてみようかと思っていたのだが余力はなく、浜松町駅の喫茶店で一服。してたら秋葉原で仕事の調べ物をしなくちゃいけないのを思い出したのでえっちらおっちら移動。調べ物をしたあと、とらのあなで『ティルキッス』(http://www.geocities.jp/mir_revision/game_tir/index.html)と『メイドさんを右に』(http://www20.cds.ne.jp/~murasame/games/_zangyura.htm)を購入。『ティルキッス』は体験版(サイトの「ダウンロード」からDLできる)をプレイして、ゲーム本編以外のところも丁寧なのが印象に残ったので。『メイドさんを右に』は同じサークルの『チェルシーさんは7の魔神をブッ殺さねばならない。』(http://www20.cds.ne.jp/~murasame/games/bmd.htm)がえらく難しいんだけどえらく面白かったので。
 その後、知人の結婚式に出ていた妻と友人のMさんと落ち合い、喫茶店でしばらく駄弁る。田中ロミオ星空めておがごっちゃになる、という話題。
 これ書いてる今気付いたが、カオス館で「retro GAMER」とか「EDGE」の新しいの出てるかどうか見てくるの忘れた。
 ところでかなり久しぶりに「CONTINUE」を読んだんだけど、アニメとマンガの雑誌になったんだね。「ゲーム批評」は「G-navi」になったけど、「CONTINUE」は「マンガアニメnavi」みたいな感じかな。
 長い記事が読めるゲーム雑誌とかムックが出てくれるといいなあ。イメージとしては「映画宝島」*1っぽいのを。ゲーム雑誌はBlogとかCGMの速度には勝てない!的なお話はもう聞き飽きたよ。そりゃ情報誌としてはそうなるだろうけど、別に速度でしか勝負できないわけじゃないだろう強度があるだろうと思うのですよ。大勢の正しい意見など、別にどうだっていいのですよ。一人の衝動とか逸脱とか意志が見たいのですよ。難しいのかもしれませんが。私はいつまでも期待し続けます。

 「映画宝島」でいちばん好きな「怪獣学・入門!」だけAmazonで見つからないな。

*1:「情報誌のちゃらい“レビュー”ばっかりで、このままじゃ原稿用紙60枚くらいの評論を書ける映画評論家がいなくなってしまう!」という町山智浩氏の危機感から生まれたムック。