NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

YOUはロックよ、YOUこそがロックなのよ!

 面白いわー『ギターヒーロー3』。一度延期になった末の3/6発売なのにぜんぜん宣伝してる気配もなく、去年のうちにAmazonで予約しといたけど、たぶんこれは年度またいでもう一度延期したりするんだろーなーと思ってたもんだから先週のファミ通クロスレビューに載ってたときは驚いた。載ってるけどたぶん6日には出ないんだろーなーくらいに思ってたので、発売当日になってTwitterで購入報告が流れてきたときにはなお驚いた(どんだけアクティビジョン・ジャパンを信頼してないんだって話だが)。
 一日遅れでAmazonから発送メール、というわけでこの週末に妻の人と一緒に遊んだ。楽しいなーこれは。前にも書いたけど、コナミの一連の音ゲーはほとんどスルーしてきたので、こういうシステムのゲームの面白さ自体が新鮮だってのもあるし、あとはギターコントローラという周辺機器自体の「操作する楽しさ」もある。でもあれなんだよな、各所の演出やプレイヤーを褒めるときの態度が素晴らしいんだよな。みんなの心の中の最大公約数的なロックというか。雰囲気を盛り上げるのがうまい。でもそれって商業ロックじゃん、ポーザーじゃん、ファッションパンクじゃん、てか流れてくるマーカーのとおりにボタン押さえるタイミングの可否見てるだけのどこがロックだ! お前らは機械だ! ボタンを押すだけのマシーンだ! スレイブどもめ! 豚のような悲鳴をあげろ! と俺の中の最大公約数的なロックがプロテストしないでもないが、それも所詮、反抗の身振りを反復することだけが自己目的化した、飼い慣らされた者の定型文でしかなく、俺はこの時代にロックすることの困難さを噛みしめながら難易度イージー(押すボタン3つ)を卒業してミディアム(押すボタン4つ)でプレイしてみたらまったく弾けなくて開幕10秒で終了。曖昧な笑みを浮かべながら「あれ? あれ?」と手元と画面を交互に見たりして誤魔化すのであった。ロックは死んだ……今死んだ。
 それはともかく。私はぜんぜん洋楽に詳しくないので、豪華収録曲といってもAerosmithとかRage Against The MachineとかSex PistolsとかRolling Stonesくらいしか知らないんですが(あと、あーこの曲『Prey』でも流れてたなーとか*1)、洋楽の基礎教養がある人はもっと楽しいと思う。日本ではPS3版とPS2版が出ていて、5月にはWii版も出るようだけど、グラフィックとか解像度とかほとんど関係ない類のゲームなのでどのプラットフォームでプレイしてもいいと思う。残念なことにPS3/PS2ともに出荷は少なく現在ほとんど売り切れ、次の出荷が5月以降になってしまうようだけど……。
 ところでこのゲーム、シングルとCo-op(協力プレイ)の内容や曲がけっこう違うみたいだけど、ギターコントローラの単品売りはしないのかな? うーん、日本の販売状況だと無理かな。

*1:Heartの「Barracuda」という曲。