NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

薄暗く湿ったあの場所の懐かしい匂い DyE「Fantasy」PV


DyEというフランスのアーティストのPV。いかにもフランスの人が好きそうな「ジャパニメーション」的なキャラクターデザインの短編アニメになっている。まあ詳しくは言わないから見てほしい。via. white-screen.jp

真夜中のプールに忍び込むティーンエイジャーたち、乱痴気騒ぎ、臆病、羞恥、恋人への違和感、性へのあこがれと不安と嫌悪、そして「恐怖」。そう、圧倒的「恐怖」*1によってセンシティブな青春グラフィティにカタストロフが訪れ、だけどそれが妙に心地良いというか、何か突き抜けた爽快さのようなものが残る、そういった種類の物語になっている。これはまさに「Fantasy」だ。この感じ、この肌触り、何かとても懐かしい場所の匂いがするんだ……古本屋で買ってきた海外の幻想怪奇短編小説集をベッドルームにこもり読みふけっていた中学、高校の、あの頃のああいう感じ。Emoくてホラー。そういうの大好きだったんよ……。


あんまり関係ないけど、ウェス・クレイヴンの『デッドリー・フレンド』をもう一回見たい。


Deadly Friend [VHS] [Import]

Deadly Friend [VHS] [Import]

これに出てくる女の子、かわいかったよねー。藤子・F・不二雄のSF短編マンガが途中から楳図かずおのホラーマンガになる、みたいな初恋残酷物語。

以下、ここ数年に読んだ怪奇幻想短編集で好きなものなど。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

パニックの手 (創元推理文庫)

パニックの手 (創元推理文庫)

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

カンタン刑   式貴士 怪奇小説コレクション (光文社文庫)

カンタン刑 式貴士 怪奇小説コレクション (光文社文庫)

秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)

秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)

フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス)

フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス)

蟲笛

蟲笛

*1:つまり、みんな大好きな、あの神話、みたいなアレのこと。