NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

『めぞん一刻』を見たんだが

ピスタチオをつまみに発泡酒飲んでテレビ見てたら、偶然CSで『めぞん一刻』の集中再放送みたいなのやってたので6話ぐらい連続して見てしまったよ。だいたい10話〜16話くらい? こずえちゃんが絡んでくるあたりから響子さん管理人就任一周年くらいのエピソードのあたり。うひー懐かしい、とヴィンセント・ドノフリオのような笑顔*1を浮かべて楽しく視聴していたわけだが、よく考えてみれば俺はすでに五代くんや管理人さんの年齢を軽く上回り、朱美さんの年齢も超え、もしかしたら一ノ瀬のおばさんと同じくらいの年になっているのだなあ……と思い至った。人生……。



しかしOPアニメはどれも素晴らしいな。特に南家こうじの仕事(「悲しみよこんにちは」「サニー・シャイニー・モーニング」「陽だまり」)はほんと最高だな。「悲しみよこんにちは」の冒頭は何度見ても多幸感に包まれるし(「め」「ぞ」「ん」と一文字ずつ入って前奏終えて、Aメロの2回目に差し掛かる絶妙にさらっとしたタイミングでタイトルロゴ、そのレイアウト、ロゴに色が上下からゆっくりとかかってくるとこ)、「サニー・シャイニー・モーニング」のラフな感じもいい。そして「陽だまり」、これ続けて見ると、「悲しみよこんにちは」で印象的だった「め」「ぞ」「ん」→「めぞん一刻(タイトルロゴ)」+一刻館全景という冒頭の流れと、あと全体を通して使われる透過光のリボンのような表現を引き継いでるんですね。おー、最初と繋がってー終わるー、みたいな。いやしかしね、南家こうじの作るOP映像でよくある、あのキャラクターの全身を捉えたショットからバストショットへパンと切り替わってフワッと髪とか服とかが揺れる感じ、あるいはその反対にバストショットがパンと入ってフワッで切り替わって全身を映して後ろのレイヤーに後退して同時に前面のレイヤーでは別の人物のバストショットが違うスピードで流れる、みたいなあれ! あれね! あれほんと好きやわー。最高よね。

本放映時はあまりに絵の雰囲気が違うということで1回しか流れなかったという「Alone Again」*2も、まあ別に悪くはないというかむしろ良いよ……曲の雰囲気勝ちかもしれないけど。同曲がテーマソングになっている実写版『めぞん一刻』(石原真理子が響子さんで石黒賢が五代くん)は、別に『めぞん一刻』じゃなくてもいいじゃないかというくらい原作とは関係ない話ではあるけど、けっこうしんみりといい映画です。ミュージカルシーンとかもあるんだけど、明るいお話じゃなくて湿っぽいというか、陰がある物語になってるんだよね。いや、その「陰」っていうのを原作にはいないオリジナルキャラクターが背負っていて、原作キャラそっちのけで物語が進んだりするので、どう転んでも原作ファンには批判されるわけだけど……まあいいじゃないそれはそれで。俺は好きだね。

*1:http://blog-imgs-30.fc2.com/i/k/a/ikachou/20051118173552.jpg

*2:ってものの本には書いてるんだが俺2回は見た記憶あるんだよなーと思ってたら、なぜか再放送時には2回流れたそうです。再放送で見たので、俺の記憶は正しかったのだ。