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NGM+その他の欲望

Nightcap Gamer's Memopad, そしてその他諸々についてのサムシング。

2014年のピンボール(ベタ)/「ピンボール ワンダーランド!」@新宿タカシマヤ・1F JR口特設会場

ゲーム イベント


ゴールデンウィーク最終日。というわけで午前中から出かける。新宿高島屋一階のエントランスでGW中に開催している「ピンボール ワンダーランド!」というイベントを覗くためだ。このイベント、つい一昨日くらいに知ったのだが、60~80年代のレトロピンボールマシン20台弱を展示、もちろんプレイできるというもの。ピンボールマニアを名乗れるほどの知識もプレイ経験もぜんぜんないが、昔からビデオゲームピンボールは好きだし、実機も見かけたらなるべくプレイするようにしているので期待して行った。

というわけで高島屋エントランスに着くと、オープンスペースでの開催(入場無料)でしかもGWということで、老若男女問わず入れ替わり立ち替わりでやってくる盛況ぶり。小さな子供がプレイするとき用の台も用意されていて、親子連れがピンボールに興じている様は他のところではなかなか見られない光景だった。ディスクジョッキーが80年代洋楽ヒットメドレーをガンガン流してて、ミドル層もどんどん入ってくる。

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たぶん、今でも多くの人がピンボールというアーケードマシンのことを知っている。が、実機でプレイしたことがある人というのは少ないだろう。そのほとんどはアメリカン・フィフティーズのポップアイコンとして映像や写真などの風俗資料に出てくるのを見たことがあるとか、あるいはフィフティーズ風デザインで構成された広告なんかにその意匠を取り入れているのを見たことがあるとか、そういう間接的な接触がほとんどのはずだ。

ピンボールの実機は、今ではごく一部のゲームセンターの奥にひっそりと置かれていたり、ダーツバーの一角にちょこっと置かれていたりと、なかなか「マニアでもなんでもない普通の人」が気軽にプレイできるシチュエーションはそうそうない。誰でも知っているアーケードマシンだけど、年齢層が下がるにつれて実機に触れたことがない人の割合が大きくなるというのが現状だろう。そういう人たちが買い物ついでにふらっと立ち寄って遊べるというのはとても素晴らしいことなのではないだろうか。

最初に書いたとおり入場は無料。プレイしたくなったら入り口で100円払うとメダルを2枚買える(1プレイはメダル1枚なので、100円で2回プレイできる)というシステム。このメダル、一度に買えるのは2枚までで、それ以上のまとめ買いはできない、という制限があったのも地味に良かった。つまり、2回プレイしてもうちょっと遊びたいと思ったらまた入り口まで戻ってメダルを買わなければいけない。一見面倒に思えるが、これによってメダルまとめ買いでひとつの台をずっと占有するということができなくなり、自然とみんないろいろプレイして回ることになる(もちろんプレイ自体に時間制限が設けられているわけではないので、腕があれば同じ台を長時間遊べるわけだけど)。

このイベントみたいな、かなり趣味的なテーマをマニア層向けじゃなく広く一般向けに開放するタイプの催しには、「ちょっとテンションが高すぎる人(たち)」がずっと同じ場所に陣取ってしまい、本来のメインターゲットである一般の人が入ってきづらくなるというアレ、まあそういう微妙な雰囲気問題があると思うんだけど(考えすぎかな?)、それをどっち側の人の気分も害さずに解決しているシステムだなと俺は感じた。行き届いている。

個人的には、ソリッドステート化以前のエレメカピンボールの実機を初めてプレイできたのが嬉しかった。なんていうかこう、すごく頭悪い感想だが、あのねー、台の中でいろんな機械がゴトゴトジャキンジャキン動いてる感がダイレクトに指に、目に、耳に伝わってきて、すごい、よかった(頭悪い)*1。こういう場が常設されてるといいなーとか、主催者の苦労も知らずに思ってしまったものだけど、ピンボールに限らずこれからのアーケードゲームの展開にも、何らかのヒントになるような気がしないでもない、なんていうことを、ぼんやりと考えながら帰路に就いた。とても多幸感のある素晴らしいイベントでした。

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このイベントにあわせ、タカシマヤ内のいくつかのスペースで関連展示が行われていた。これは170台ほどしか生産されなかったというたいへん希少な筐体・『Matahari EM』(Bally/1977)。『Matahari』はソリッドステート版とエレメカ版の2バージョンがリリースされたそうで、当時主流のソリッドステート版はたくさん製造されたけどエレメカ版はごく少数しか製造されなかったんだとか。エレメカなのでスコア表示がドラムリールだ。後で調べたら、ピンボール実機を多数置いていることで有名なゲームセンター・ネバーランドが協力していたようだ(→NEVERLAND HOMEPAGE-PINBALL MACHINES)。

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

 

*1:中身は例えば、こんな感じ。→

http://shop.plaza.rakuten.co.jp/ota/diary/detail/201302260000/