NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

駝鳥の園

 ところで、ゴールデンウィークに函館の実家へ帰省した折、ダチョウを見てきた。
 函館近郊の大沼というところ(その名のとおり、大きな湖があるところ。そして駒ケ岳という活火山もある)で、JR北海道が関連事業として流山温泉という施設を運営している。あまりにも周りに何もない場所で、ただ野原だけが広がっているところにポツンと温泉があり、パークゴルフ場なども一応用意されているけれどもほとんど客の来ない、なんというか微妙な観光スポットだ。
 で、JR北海道はこの流山温泉の近くでダチョウの飼育も行っており、広大な敷地を寝かせておくのもアレだからとか多分そういう程度の理由で、ダチョウの一般公開もしているのだ。天候が悪くなければ、飼育員も監視員も誰もいない檻に十五匹ほどのダチョウが出されているという話。



 北海道みたいな寒い土地でダチョウ、というのもなんだか奇妙な気がする(品質改良されているのかもしれない)。肉や卵は食用に、皮は皮革製品用に出荷され、それなりに利益をあげてそうだ。見に行く前にJR北海道が運営しているホテルでダチョウのステーキを食べたが、牛肉の赤身からクセをなくしたような味だった。なんてえの、「ヘルシー」とかそういう形容詞で表現されるような肉。



 ダチョウは鳥なんだけど大きいし首は長いしで、雰囲気としては首長竜っぽい。首長竜見たことないけど。あと鳥なのでやっぱりバカ。ススキの枯れ枝を持って顔の前でひょこひょこしてやると、餌だと思って嘴をパクパクします。そのまま歩くとみんなでぞろぞろついて来ます。なんてバカな生き物だ! かわいすぎる。
 ダチョウはとても臆病な生き物なので、カラスがカアと鳴くだけでビクッとして逃げ惑います。そのわりにはとても人懐っこい。かわいいなあ。昔、ポカリスエットのCMで鈴木杏がダチョウの背中に乗ってたけど、子ども向けにそういうサービスをすると人気が出るんじゃないかと思った。危ないか。