NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

『真・女神転生』の奇妙な体験

 そうだ、すっかり忘れていたけど、思い出した。こないだ「『すぐにけせ』の謎と『不可解なバグ』についてhttp://d.hatena.ne.jp/msrkb/20050425/sugunikese)」で『真・女神転生』に関してネット上で語られている怪談/都市伝説について触れたが、メガテンといえば私自身も奇妙な体験をしていた。


 ……これは本当にあった話なんだけど(枕詞)、確か高校生の頃のこと。学校が終わって帰る途中、家の近くの道端にスーパーファミコンの『真・女神転生』のカセットが裸で落ちていた。そこは別にゴミの集積場というわけではなく、本当にただ、ぽつんと道路の脇に落ちていたのだ。
 なんとなくだけど、誰かが誤って落としたのではなく、意図的に「置いた」という感じがしたのを憶えている。
 気にはなったものの拾ってくるのも少し恥ずかしかったので、そのままにして帰宅した。
 その後やっぱりどうしても気になって、弟に拾ってきてもらったのだったか、あるいは弟が私とは関係なく自分で見つけて拾ってきたのだったか、ここらへんの記憶がちょっと曖昧なんだけど、とにかく落ちていたメガテンのカセットは我が家にやって来た。
 元の持ち主である誰かに対してちょっと後ろめたい気持ちはあったが、当時はお金がなく新しいゲームに飢えていたので、弟とふたりで意気揚々と電源を入れた。オープニングの魔法陣で高まった期待を押さえつつ、まずは元の持ち主のセーブデータを消しておこうとコンティニューを選び、セーブデータ一覧を見てみた。


 主人公の名前が、私と弟の名前になっているセーブデータが2つ、残っていた。
 これはお前がイタズラしたのかと弟に訊いたが、知らないと言う。厭な感じがしてきたので、深く考えてしまう前に速攻でセーブデータを消した。


 まあ偶然なんだろうけど(私も弟も、よくある名前だし)、気味が悪かったなあ。
 ありゃあなんだったんだろう。