NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

剥き身の暴力・UTシングルプレイ

 なんかどうもストレスが溜まってしまって精神衛生上よくないんで、おもむろに『Unreal Tournament』をインストール。もちろん2003でも2004でもなく、初代のやつ。やっぱり新しいマシンでプレイすると、ヌルヌル動くなあ。ていうか必要以上にヌルヌル動くもんだから気持ち悪くなってしまった。
 ところでこの5年間にパソコンは3台買ってるが(うち1台はMac)、これですべてのマシンにUTをインストールしたことになる。継続してずーっとプレイしているわけではなく、しばらくのあいだ集中的にプレイして、あるとき急に遊ばなくなる、というパターンだ。たぶんストレスの元が解消されると遊ばなくなるんだと思う。我ながら実にわかりやすいストレス解消法だー!
 もちろんネット対戦もやるんだけど(今さっき繋いでみたら、未だに3500人以上もONに居てちょっと驚いた)、ほとんどはBOT相手のシングルプレイ。ご存知のとおり対戦に特化されているゲームなので、CPUを相手にしてもつまらないという人がほとんどだろう。だけど疲れているときはこれが一番いいんだなあ。
 BOTのレベルをそこそこ上げて、16人で延々デスマッチだ。一発即死の武器オンリーでバカスカ撃ち合う。悲鳴、雄叫び、怒号、曲がり角の向こうから転がってくる肉塊。出会い頭にお互いの武器からオレンジの殺人光線が発射され、赤錆びた通路に臓物がぶちまけられる(どっちの? BOTの? 俺の?)。殺伐。あまりにも殺伐。ここは狩猟本能と暴力衝動をグロテスクに拡張することに特化した場だ。あるのはそれだけ。ソフィスティケートされるものは何一つない。テクニックさえ磨かれない(なにしろ相手は間抜け揃いのBOTだ。うまくなりようがない)。そんな純粋で不毛な暴力の嵐を3セットほど回したところで、三半規管がそろそろおかしくなりはじめる。おえー! Quit。お茶でも飲みましょう。
 まったく、これは実に悪趣味で幼稚な暴力行為だ。言い逃れなどできない。ゲームがどうこうという問題ではなく、ここでプレイヤーである私は、明らかに暴力を求めている。剥き身の暴力を。なんて野蛮な! しかし、またやってしまうのだなあ。恐ろしいことだ。