NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

紅茶に浸したマドレーヌのように、ハレンチ☆パンチの映像が私の記憶を呼び起こす

 オレンジレンジをさらにパクったとかリーダーがボク女だとか痛すぎて逆にアシッドのような魅力がとかなんとか、各所でいろんな話題を振りまいているハレンチ☆パンチさんのデビューイベント映像だが、
http://www.bcast.co.jp/webevents/yahoo/news/stream/g050735m.asx
 見たよ! これはすごいよ……。なんかこの人たちの喋り方、声優アイドルのアテレコイベントみたいだ(いや、そんなイベントがあるのかどうか知りませんが)。
 ハレパンの人たちもすごいが、インタビュアーの人のノリもすごい……。ええと、あれだ、「mamiのRADIカルコミュニケーション」を思い出した! マミ姉ヤスさんこんにちは!


 ここで唐突に小森まなみの思い出話に移行する。新宿高島屋タイムズスクウェアのほうの紀伊国屋ができてすぐの頃、週末の夜にちょろっと立ち寄ったら小森まなみのサイン会をやってて、うわー!東京!となんだか妙に感激した当時大学三年生の俺。
 で、小森まなみのラジオ番組は、小学五、六年生くらいの頃にちょっと聴いてたんだが(北海道では確か日曜日の午後11時半くらいからだった。番組の後半に5分間ほどアニメ情報コーナーがあった。当時ゆうきまさみが大好きで、テレビアニメ版のパトレイバーが北海道では放映されるかどうか微妙な感じだったので、少しでもその情報を知りたくて聴いていた)、中学に上がる頃には同年代の深夜ラジオリスナーの例に漏れず、コサキン大槻ケンヂと電気に移行したのでもう聴かなくなっていた。いや、正直に言えば、もう聴くの恥ずかしくなってしまったんだな。確かマミ姉が(マミ姉!)結婚して産休に入って、矢尾一樹が代打に入った頃くらいで聴くのをやめたんだった。
 ところで、中二のときにT君という転校生がクラスにやってきた。彼はいわゆるヤンキーではないんだけど「不良」で、短ランにボンタンではなくスリムのズボン(あれなんていうの?)をコーディネートするようなおしゃれさんで、ルックスが良く、ケンカも強く、勉強もそこそこできて、陸上競技をはじめスポーツ全般が得意という中坊世界では完璧超人的な人物で、瞬く間に学年内の貴族階級にのし上がっていった。誰もが、生活指導の先生でさえも、T君には一目置かざるを得ない……そういう空気が漂っていた1991年の市立G中学校。
 そんな彼がある日俺の席にやって来て、なあ、お前深夜ラジオ聴いたりする?と話しかけてきた。うん、まあ、ちょっとは……と中坊的な自意識過剰でなんとなく言葉を濁して答えると、
「ラジコミって聴いたことある? 『マミの!ラジカル!……(こっみゅにけーしょんほんわふぁー)』ってやつ」
 と満面の笑みでオープニングのジングルを口ずさんだので仰天した。俺は何も答えることができず、ぎこちなく笑うだけだった。

 そんなT君は三年生になる頃にちょっと問題を起こして遠くの街へ転校し、その年の夏に元クラスメート全員に暑中見舞いを送ってきた。暑中見舞いには近況と、「キリストの教え」の素晴らしさについての長文が直筆で記されていた。


 そんなことを、この映像を見て思い出した。