コミカライズもアニメもどうもいまひとつふたつだなあと思いつつ見てる『ひぐらしのなく頃に』だが、先日マンガオリジナルの外伝的作品『鬼曝し編』第一巻が出た。ほとんど期待せずに買ったら意外な収穫。原作ゲームをなぞっている他のコミカライズに比べ、本作用に書き下ろされたストーリーは「謎」の大風呂敷を広げず、普通の日常がある出来事を境に突然崩壊する恐怖にのみ焦点を絞っている。ストレートに、すごく厭な話が展開されるのだ。どう厭かを書いてしまうと興醒めになるけど、ホラー寄りじゃなくてサスペンスというか犯罪実話風の味付けだ。
残念なのは、まあ企画もののマンガなのでしょうがないんだけど、全二巻で完結させるために語り口が性急なきらいがあるところ。たいへんな状況になってしまうまでを、もう少しゆっくりと時間をかけて溜めてほしかったなあ、とは思う。
ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編 (1) (カドカワコミックスAエース)
- 作者: 鬼頭えん,竜騎士07
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: コミック
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