NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

シャリアピンステーキの作り方

 唐突だが、帝国ホテル地下一階のレストラン、ラ・ブラスリーの名物料理シャリアピンステーキ(Steak Chaliapin)の家庭版レシピ。二人用。
 ステーキ肉を買ってきて、15センチくらいの大きさのものが25センチくらいになるまで叩いてのばす(すりこぎなどで)。のばしたらスジを切っておく。で、タマネギ一個をすり下ろしたやつに30分ほど漬けておく(常温で)。
 タマネギをもう一個、こんどはみじん切りにする。フライパンで、みじんぎりタマネギをバターで炒める。キツネ色になるくらいで取り出す。
 漬けた肉からタマネギを払い、水気を取る。もう一度バターをフライパンに引き、肉を焼く。でかいので一枚ずつ。でも薄いのですぐに火が通る。裏返したら火を止めて、余熱だけで。
 肉を焼いたあとの肉汁と脂を捨てずにそのまま、タマネギのみじん切りを再度投入して三分ほど炒めてなじませる。皿に盛った肉の全面に炒めたタマネギをまんべんなく乗せて、あとなんかパセリとか適当にふってできあがり。カンタンだね。
 今日の朝刊に載ってたのを朝食喰いながら読んだ。もう新聞は捨てたので忘れないうちにメモっとく。ついでにこの料理の由来もメモっとく。昭和11年に来日したロシアの声楽家は肉好きで有名だったらしんだが、ちょうど虫歯になってしまって難儀してた。そこで帝国ホテルのシェフの人が、叩いて薄くした肉をタマネギに漬けて柔らかくしたステーキを出したところ気に入ってもらえ、後に正式メニューに。その声楽家の名前がシャリアピン。