NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

失敗セカンドライフ

 『Second Life』に対して僕が抱いていたイメージというのは、ああー、昔のHOT WIREDニュースでよく記事になってた奴ね、なんかサイバーセックス関係のが多かったけど……というものだった。で、去年下半期あたりから日本でも、主にIT系のニュースサイトや、ネットビジネス関係の人やマーケティング関係の人のBlogでニュースやコラムの話題になったりして、でもそういった記事を読んでても、まあなんかまた新しいネット広告とか企業イメージのアピールの場が増えたのを喜んでいる人たちがいるんだな、くらいの感想しか抱けなかった。とはいえ、CGMとかUGCとか……ええとつまり、ユーザーが勝手連的にポコポコ好きなもんを作って世界を構築していくっていう『Second Life』のコンセプトに関しては以前から興味を持っていたので、せっかくだし俺もこの話題に乗っかって最先端気取って駆け抜けてみるか今夜! と思った夜にクライアントをダウンロードしてインスコ、したら夜中の3時くらいだったので眠くなって寝た。それが去年の年末くらいか。で、インスコしてデスクトップにショートカットもちゃんと作ってるにも関わらず、年末なので同人ゲーム界隈の体験版やらPVやらをいっぱい落としてきたのでそれらのアイコンに埋もれてしまい、あと仕事が例年比2倍くらいの中で年末進行やら年度末進行やらがやってきたのできれいさっぱり忘れていて、結局初めて起動したのが2月くらいだったか。で、5時間くらいやって挫折した。こりゃ俺の手に余るというか、これで思い通りのものをひょいひょい作れるスキルがある人は本職(なんの?)の人だけだよ、いやまあ慣れればなんとかなるんだろうけど、あんまり学ぶ意欲わかないや、そうなんだ、つまり、自分がいかにクリエイティビティーに欠けた人間か、ここ最近思い知らされることが多いんだよね、このことに関しては今年の俺の内面的課題のひとつなんだよね、まあシリアスかつ個人的な問題だよ、だから自分の直感を信じて好きを貫いて何かやろうと思って『ギアーズ・オブ・ウォー』と『アイドルマスター』ばかりやっていた。俺の直感は正しく、好きは貫かれた。星井美希に。ちなみに美希の芸名は「紅萬子」で、次にプロデュースしたメガネとマジメのデュオは「Ms.黒後家蜘蛛」、その次にプロデュースしたお姉さんは「愛染恭子」で……ええとなんの話だったか。つまり僕は、『Second Life』にまったく乗れなかった。少なくとも現時点では、もう一回挑戦してみようという気にはならない。あー、えーと、唐突に空を飛べるのは楽しかったです。開発途中のゲームを触らせてもらったみたいで。全体的にそういった、開発途上感をどれだけ楽しめるか、そしてそこにどれだけコミットできるか(コミットできるスキルを持っているか or スキルを学ぶ意欲があるか)によってまったく感じ方は違ってくるだろうと思う。残念ながら今年2月時点の僕はあまりコミットできなかった。あと正直に告白するならば、いわゆるweb2.0マーケティング大勝利系言説の人たちへの不信感というか警戒感というか、彼らの『Second Life』礼賛記事に「胡散臭さ」をちょっと過剰に嗅ぎ取ってしまっていて、それでバイアスがかかっていた部分もあるんだと思う。あんまり幸福なファーストコンタクトとはいえなかった。
 と、長々とだらだらと改行せずに書いてしまったけど、今日ほんとうは何を書こうと思っていたかというと、みやおか氏の書く『Second Life』のレポートを読んでいると、ほんとうにこれは人によってまったく違う姿を見せるコンテンツだよな、みやおか氏の体験しているSL世界は実に楽しそうだ、ということだ。巨大隕石が落ちてくるところとか、実際にそこに居合わせたらさぞ愉快だっただろうと思う。
・みやお課 - カテゴリ[Second Life]