NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

ファーストパーソンピンボール

 以前「PainStation*1が横浜のイベントで展示されたこともあるドイツのテクノロジーアート集団////////fur////が、こんなものを作っていた。
First Person Pinball ////furminator
 2004年に発表された作品だが、最近Kotakuで記事になっていたので知った。First Person Pinballの名のとおり、一人称視点(?)でピンボールが遊べるという代物。プレイヤーがヘッドマウントディスプレイのお化けのような筐体に頭部を突っ込むと、そこはちょうどピンボール台のフリッパー部分になっていて、その視点でプレイできるという寸法だ(操作はツインスティックのようなインターフェイスで行う)。
 ビデオを見てもらえばわかるが、これ、別にVR技術でピンボール台を再現とかそういうハイテクなものじゃなく、実際にウィリアムスの『ターミネーター2』というピンボール台を改造して作ったもの。巨大ヘッドマウントディスプレイ状の部分に、本物のピンボール台が入っているというわけだ。しかも筐体内には5台の小型ビデオカメラが設置され外部モニタに繋がっており、ギャラリーが切り替えボタンを押して好きな視点で現在のプレイの様子を見ることができる。気が利いてるねえ。これならすぐにでもゲーセンに置けそうだ。まあメンテナンスが恐ろしく煩雑になりそうだから無理だろうけど。……ところでこれ、揺らしはどうすんだろうね。
 ピンボールっていえば、液晶モニタをピンボール筐体にはめこんでデジピンを動かすっていう作品を作ったスペインの人もいた。これもインスタレーションってことらしいけど、こっちのほうはすぐにでも製品化できそうじゃないか。

*1:対戦型ゲーム筐体で、負けたほうのプレイヤーの手に電気や熱、鞭などによる実際のダメージが加えられるというもの。