NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

TGS2007(行ってない)、あと携帯電話のゲームについて雑感

 今年はTGS行かなかったんだが(己の無能ぶりを呪いながら仕事してた)、いろんなところのレポート読んでると、あんまり目を引くものはなかったような空気なんだが、どうなんだろうなー。05年はNDSPSP、そしてXbox360、06年はWiiPS3と、デカい流れが続いていたから、それと比較すると今年はどうしたって落ち着いて見えるのはしかたがないか。
 今年は個人的に、携帯電話ゲームがどんなアピールをしているかをちょっと見たかったんだけど。ゲーム専門メディアやゲーオタ系個人サイトを見ていても、携帯電話で遊べるゲームというのは、いわゆる「ゲーム」として見られていないというか、そもそも気付かれていない。死角、不可視の領域にある。ほとんど語られることがない。かと言ってそれ以外の一般メディアだとビジネス寄りの話ばっかりで、まあそれも大事だけど、じゃあ携帯電話ゲームの「ゲーム」としての現状はどうなんだろう、どうなってるんだろう、これからどうなりそうなんだろう、何か新しいものがあるのか、それとも古いのか、独自の流れ・トレンドはあるのか、それともゲーム専用機の歴史を後追いしてるだけなのか、等々。そういうことを知りたいし見たい。今年のTGSではそこらへんを見たかった。
 しかしあれだ、携帯電話のゲームっていうのは、時がたってから振り返って検証するのが、ゲーム専用機に比べて恐ろしく困難になるだろうな。ゲーム専用機のレトロゲームは、なんとか頑張ってハードとソフトを探してきたり、あるいはエミュレータに頼ったりできるけど、携帯電話じゃそうはいかない。だから同時代的に記録していかないと、ほんとすごい勢いでスルーされてしまうんじゃなかろうか。なかったことに。だがそもそも振り返ることに意味がある領域ではないのかもしれない。全力で時代に添い寝する領域なのかもしれない。今日抱くことが明日を約束するとは限らん、というようなことなのかもしれぬ。どういうことだ。うーん、Vシネマみたいなものかなあ。携帯電話ゲームに関する言説に谷岡雅樹*1のような人が現れるのを待とう……なにしろ俺は未だにPHSユーザーだしな(オチはそれか)。
 なにはともあれ、『それは無理だよ! オオスガさん』は見ておきたかった。現実代替ゲームは携帯アプリ連動の方面で初めて花開くような気がするんだけどなあ。

*1:Vシネマ批評家