NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

『NINJA GAIDEN Σ 2』のバイラル動画

 俺にとっちゃあニンジャガってのはゲーム業界きってのロックスターでありトリックスターである板垣先生の作品なわけよ。なによりもまず。テクモじゃなくて板垣先生のアルバム。殊に『〜2』は発売直前にもかかわらず古巣のレーベル・テクモにド派手な三行半を突きつけたというエピソードで、ゲームの内容を云々する前にそれが生み出された状況そのものがロックだった。あのニュースを聞いたとき俺の脳内には、ゴツいアメリカン・チョッパーに跨りマッドマックスが持ってたみたいな銃身と銃床を切り詰めた水平二連型ショットガンを撃ちまくりながら社長室のドアをぶち破って登場する板垣先生の姿が生き生きと再生されたもんだ。BGMはステッペンウルフの「ワイルドで行こう」。俺の貧弱なロック知識を反映してイントロ直後にサビがくるスペシャルREMIXだ。唖然とする社長の眉間にショットガンを突きつけ、キメ台詞は「ゲームオーバー(ニヤリ)」。もう速攻で店に買いに走ったね。そのわりには最近まで積んでいたわけだが。だが板垣先生の熱いロックはしっかりと受け取った。そうさ、あんたこそホンモノの「たたかうひと」さ……。連れてってくれよ船長、俺たちもさあ!
 あと『NINJA GAIDEN 2』で特筆すべきは、そのパッケージ裏キャッチコピー/リードの鬼気迫り具合だ。これはたぶん板垣先生自らが手を入れたものに違いなくって、当時の状況を思うとはっきり言って濡れる。



たたかうひとへ。


男とは何か。
意地とは何か。
最強の忍が、修羅の道を行く。
男には死を賭しても、貫かねばならぬものがある。


たたかうひとよ。
魂を焦がす、最後の戦いを知れ。


監督 板垣 伴信


 まあそんなわけだから、PS3に移植された『Σ』は「あれはジュニアチームが作ったものだ」*1くらいに思ってたわけだが、今度出る『NINJA GAIDEN Σ 2』のプロモーションでYouTubeにバイラルビデオがんがんUPしてるの、あれ面白いねえ(手のひらを返すように)。テクモの宣伝部の人はいい仕事してるわー。特にいろいろ曰く付きのこのゲームでこういう展開をするとはなあ。テクモにはとんだトリックスターが隠れてたってわけさね……。




 特にこれが大好き。

*1:どこだったか忘れたけど海外の雑誌のインタビューで実際に板垣先生がこう発言してる。これも2の発売直前だったなあ。