NGM+その他の欲望

日々のサムシングについてのスクラップブック。

岡村靖幸「だいすき」MVに山口美江と千葉麗子が出ているという誤情報について

先日、岡村靖幸「だいすき」のミュージックビデオがYouTubeの岡村靖幸オフィシャルチャンネルで公開された。1988年のオリジナル版と2026 Remixの2バージョンがUPされている。

 

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うむ、今でも経年による減衰がまったくなく良いな……と思いながら見てたら、コメント欄で「チョコを食べているボディコン女性は山口美江」ということを書き込んでいる人が何人かいた。

え、そうなんだ! 知らんかったなあと一瞬思ったのだが、いや、髪型とかメイクとか、雰囲気が似てなくもないけど(でもこれは山口美江がというより単純に当時の流行だしな)、やっぱこの人は山口美江ではない……よね?

 

山口美江は外資系企業などに勤務の後、この曲の前年にテレ朝系の「CNNヘッドライン」キャスターに抜擢され、一躍注目を浴びる。

 

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一方で同年にはフジッコの漬物のCMに出演、CNNヘッドラインキャスターというイメージとのギャップ、「あー柴漬け食べたい」というど直球でインパクトのあるセリフで話題を集めた。

 

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なので、1988年の「だいすき」リリースの頃にはすでにかなりの有名人であり、ミュージックビデオにカメオ的に出演していてもおかしくはないとはいえ、たぶんもうちょっと大きな扱いになるんじゃないかという感じはする。もっとアップで写すカットがあってもいいと思うんだよね。ほとんどロングショットで顔をしっかり視認できないシーンが多い(でも雰囲気はちょっと似てる……かも? くらいの感じ)というのも、この説を補強しているところはあるかもしれない。それと本当に山口美江だったら、当時すでに有名人だったのだからもっとリアルタイムでの言及があってしかるべきだと思う。俺は岡村靖幸や山口美江の大ファンというわけではないけど、当時こういう話を聞いた覚えはないんだよなあ。

 

ざっと調べたところ、どうもこの「『だいすき』のPVに出てくるボディコン女性は山口美江」説は2010年代くらいから言われるようになったようだ。岡村靖幸の覚醒剤取締法違反後の復帰と山口美江が51歳で早逝したのが重なった時期、あたりだろうか。

なんと現在(2026/06/03)、Wikipediaの山口美江の項には出演作として「だいすき」MVが掲載され、「だいすき」の項の説明冒頭にもこの説が事実として掲載されている。だが、オフィシャルの情報は見つけられなかった。

 

(記事UP後に追記 2026/06/03)どうやら、2012年3月7日に死去した山口美江の追悼ニュースでこの話が言及された、ということがあったらしい。ニュース番組は2012年3月18日放送の「報道ステーションSUNDAY」のようだ。

この番組での言及で、この説が広く人口に膾炙するようになった、と見ていいだろう。

なお、Wikipediaの山口美江の項にこの説が書き込まれたのは彼女が死去する一年ほど前、「2011年3月17日 (木) 14:41」の版からとなっている。また、「だいすき」の項にこの話が書き込まれたのは「2015年7月27日 (月) 17:10 」の版からのようだ。

 

 

さらにもうひとつ。MVの後半で出てくるツンとすました感じの女性は千葉麗子、という説も、山口美江出演説とセットで語られていることが多いようだ。いやーこっちのほうはさすがにすぐ間違いだとわかりそうなものだが。

ボディコン女性と違ってこっちの女性のほうはバストショットで大きく写るから違う顔だというのはひと目でわかるし、そもそも88年の「だいすき」リリース時にはまだ千葉麗子はデビューしていないし年齢も13歳前後だ。これはソースを探すまでもなくはっきりと違うと断言できる。

 

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顔の比較として、1993年に千葉麗子が出演したアイリスCL-1のCM。

 

 

という感じで、「だいすき」MVに山口美江が出てるっていうのは、いや、違うんじゃないかなあ……オフィシャルなソースがちょっと……という感じで、千葉麗子が出ているっていうのはこれはもう明確に間違い。

こういう「実は……」的なちょっとしたネタになりそうな話(実は誤情報の確率が高い)はうっかり人に広めたくなってしまうので気をつけねばな、と思いました。

『ミスト』再映画化

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スティーヴン・キング原作『ミスト』(2007)が再映画化されるというニュースが話題だ。新たに監督を務めるのは、『ドクター・スリープ』(2019)などのマイク・フラナガン。(中略)

1980年発表の中編小説『霧』に基づく『ミスト』は、突如として街を覆った謎の“濃霧”が引き起こす恐怖のパニックを描いた作品。2007年にはフランク・ダラボン監督によって映画化を果たした。(日本公開は2008年)。(中略)

独自の結末が賛否を分けた2007年のフランク・ダラボン版の衝撃が今も色濃い故、この度のリメイクに不要論を唱える声も。新たにメガホンを受け継ぐフラナガンはSNSにて、新たなアプローチで挑む心機一転作になることを強調した。

 

『ミスト』リメイク……というか再映画化といったほうがいいのかな、そんな話があって、もうリメイクすんのかよ! ていうかリメイクとか必要ないタイプの映画だろ……とは思うのです。

が、しかしフランク・ダラボン版『ミスト』は2007年の映画。今度の再映画化がこのまま問題なく実現したとしてもきっと2027年以降の公開だから、20年は経っているんですよね。年取るとぜんぜんそんなふうには思えなくてついこないだの映画みたいに思えるけど。

20年経ったんだったらまあいいんじゃないか。1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を90年に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』としてリメイクするのに似たようなもんだと考えると、まあそうかー、まあ、別にそういうのありだよねという感じです。

 

ミスト

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90年代末くらいまでって今みたいに透明ビニール傘が普及してなかった気が

そういや今年はこっちのBlogをまだ一回も更新してなかったな。

まあとりあえず備忘録。

 

30年くらい前と現在とで、雨の日の街の光景ってけっこう変わったと思うんだよな。

90年代末くらいまでは、雨の日に差す傘ってみんなけっこうちゃんとした作りのそれなりの値段のものか、安くても色つきのものを差してて、透明なビニール傘持ってる人ってぜんぜんいなかったような気がするのだ。

今、特に男性なら折り畳み傘を別にすれば体感で8割くらいの人が透明ビニール傘だもんな。

というかビニール傘って、90年代末くらいまでは透明のは少なくて、たいていは白っぽくペラペラした感触のビニールで、本当に使い捨てくらいの品質しかなかった記憶がある。急な雨のときにキオスクやコンビニでしかたなく買う→2、3回使うと壊れるかビニールがへたるという感じで。

今みたいな、それなりに丈夫な透明ビニール傘がどこでも売られててみんなが常用するようになったのって、2000年代に入ってからなんじゃないだろうか。

 

傍証として1992年の映画『オールナイトロング』のエンディングシークェンスを見てほしい。これは実際に雨が降っている街中でのロケだ。透明ビニール傘の比率が今より断然低い(というかビニール傘っぽいものでも色つきのほうが多そう)というのがわかると思う。

 

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それより少し前、昭和天皇大喪の礼(1989年)のニュース映像だとよりわかりやすいな。葬列を沿道から見守る一般人の姿。まあこういう場面なので安いビニール傘を避けたという人もいるかもしれないが、にしてもぜんぜんいない。

 

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まあだからどうだという話だが、こういう感じのやつって今作られる80年代・90年代を舞台にしたフィクションだとけっこう見過ごされがちで当時を知っている人にはなんとなくの違和感になったりする。誰かの役に立つかもしれないので、1977年生まれの人間の肌感として一応メモしておく(厳密に調べたわけではないのでご注意)。

 

あまり良くないスピーカーが欲しい

家で作業中に音楽流したいとき、なんかいい感じにLo-Fiというかあまり音の分解能が高くなくて若干こもりがちのスピーカーで聴きたいというのがあって、でもネットで調べてもそういう視点のレビューはなかなか見つからない(そりゃそうだ)。イヤフォンやヘッドフォンはいい音のほうがいいけど、後ろで流れてる音楽は昔のAMラジオとか中華食堂の有線放送くらいの感じがいいと思うんだが、どうだろうか。

なにか集中して作業や勉強したいときにYouTubeのLo-Fi Hip Hop系チャンネルをバックグラウンドで流す、みたいなのってもうけっこう若い人以外にも広まった行動だと思う。Lo-Fiな音作りを狙った曲やそれを嗜好するリスナーは確実にいるわけだから、そこをターゲットにしたハードももっと出てきていいんじゃないか……というのが素人考えだが、まあ難しいんだろうな商売としては。

価格ドットコムの掲示板で、オーディオマニアの人が一周回って「敢えての」Lo-Fiスピーカーを求めての質問をしているのを見つけたが、これも基本的には自作の方向に行ってた(https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=21994717/)。どうしてもそうなるんだろうな。ダイソーなどの100円ショップで売られているスピーカーを薦める声もあったので、こっちはそのうち試してみようかと思っている。でもできればBluetoothスピーカーがいいのだった。

で、現時点での俺はどうしているかというと、6, 7年前にAmazonで買った中国製の名もない激安Bluetoothスピーカーがだいたいそんな感じなので、とりあえずはこれでいいかなと思ってる。低音はわりと出るんだけど高音の天井が低い感じで、なんとも言えず定食屋で流れてるAMラジオっぽい雰囲気が出るのだった。防水なので風呂でも愛用している。

 

ガールフレンド・フロム・ヘル、そして寺田農のド変態インテリ悪役

いきなりこんな話をされても困ると思うが、ときどき「ガールフレンド・フロム・ヘル」というワードが頭の中にフラッシュバックすることがある。まあ、そんな話をいきなりされても困るとは思うが、とりあえず聞いてくれ。

これ、『ガールフレンド・フロム・ヘル』というタイトルのC級ホラーコメディ映画が80年代末にあったわけなんですが、俺はこの作品を見たおぼえがまったくない。ないんだが、テーマ曲だけは明らかにどこかで聴いたおぼえがあるのだ。なんだそりゃ。特にサビの「ガールフレンド・フロム・ヘール! ハッハー! Na-nanananana」みたいなところは確実に覚えている。どこで聴いたんだろうか。というか見たことあるのかこの映画。見たとしたらまあ、テレビの深夜映画枠なんだろうが、本当にまったく覚えがないんだよ。こんな映画なんですがね。

 

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うーん、なんとも80年代末という感じだ。テーマ曲はこれ。

 

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なんかこう、誰かがどこかでカバーしてそうな雰囲気はあるけど、この映画はアメリカのほうでも「カルト・クラシックとして今でも一部には有名」みたいな扱いでは別になくって単純に無名の映画みたいだし(そもそもアメリカでも劇場公開されてなくてビデオスルーだったようだ)。なんだろうこれ。

もしかしたら、当時レンタルビデオで見た他の映画の冒頭で予告編が流れたのを見たのかもしれない。それでテーマ曲の妙にキャッチーなサビの部分だけ頭に残っているのかも。いやわかんないな。やっぱり当時のTV深夜映画で見たのかな。

 

画像引用元:https://k-plus.biz/archives/29975

こちら当時のビデオジャケット。このジャケットにもあんまり覚えがないので、自分でレンタルして見たってことは多分ないはずなんだが……。

 

まあなんだかいろんなものがぼんやりしている。断片は確かに覚えているんだが、しかしその大元がなんだったのかはまったく思い出せない……ということがつい最近、もうひとつあった。

この3月に寺田農が亡くなってしまった。誰しも映画やドラマをある程度の本数見ていると、作品本編の面白さとは無関係に「この人が脇でちょっと出てくると何か得した気分になる」という役者ができるものだが、俺にとって寺田農はまさにそのようなバイプレイヤーの一人だったので悲しい。

で、寺田農というと俺はなんとなく「インテリのド変態悪役」を演じることが多いというイメージがあった。が、改めてフィルモグラフィーを振り返ると別にそうでもないんだよな。インテリの悪役はいっぱいあるけど、毎度毎度そこにド変態属性が付くかっていうと別にそんなことはない。ていうかむしろぜんぜんそんなことはない。何らかの昏い色気のようなものを感じさせる(悪)役、あるいは劇中で直接的に性的な行為をする役はすぐ挙げられるけど、でもやっぱり「変態」っていうのとは違う……。

 

上記のイメージはたぶん高校生くらいのときに見た何かの映画かVシネマでの役からきてるんだが、それが何という作品なのか思い出せない。ナチス将校風のコスプレして黒い口紅をした寺田農が、目隠し緊縛した女性の顔にグラスに入ったワインをツッと流しかけて「これは何かね?」「……おしっこです」と言わせるというシーンがあるやつ。こりゃど直球でド変態だわ。だがその作品が思い出せないのだ……こんな強烈なシーンがあるやつなのに……たぶん池田敏春のVシネマ関係か、あるいはその流れでの石井隆の何かか、もしくは実相寺昭雄のAV作品か……だが決定的なことは思い出せず、Blueskyのほうで「識者の情報を求む」と書いた。

親切な方々からいろいろ助言いただいて、改めてallcinemaで寺田農のフィルモグラフィーをひとつひとつ確認してたら……急に頭の靄が晴れて思い出した! 高橋伴明の『DOOR II Tokyo Diary』(1991)ですわ。filmarksに投稿されたレビューに件のシーンへの言及あるのでほぼ確定だと思う。たぶんTVの深夜映画枠でやってたのを見たんだろう。金曜ロードショーで『DOOR』一作目のほうを放映したときがあって、そのあとしばらくたってから深夜映画枠でやってたんじゃなかったかな確か。うーんこれですっきりだ。

『DOOR II Tokyo Diary』はVシネマで当時リリースされたきりDVD化等はされてなかったんだけど、ちょうど昨年、デジタルリマスター版が劇場公開されていた。YouTubeにUPされてる予告編でも件のシーンがちょっとだけ映っている。このタイミングでソフト化とか配信とかしないかな。

 

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(メモ)Web小説の密度とマルチメディア展開するときの「原作」としての使いやすさ

ちょいとメモ。昨年あたりから、まあ今さらながらという感じではあるけど「なろう」とか「カクヨム」とかの各種Web小説投稿サイトの作品をけっこう読んでいる。こういうのはとにかくざーっと数をこなしていくのがいいだろうということで、いろんなものを摘まみ読みする感じで。

 

そのうちのひとつ、投稿サイトに連載しているとき第一部完まで読んでいた作品があるんだが、この作品の商業版電子書籍がたまたま半額セールしてたので最新巻まで買って読んだ。

この作品、連作短篇形式でベースとなる世界設定や作中で起きる出来事のスケールがかなり大きい話なのに、明らかに各話のボリュームが少ない。なんか高速で話が進み、気づいたらシュッと解決してしまう。あるいは尻すぼみになんとなく終わる。

Webで読んでたときにもこういう部分が気にはなってたのだが、小説投稿サイトというフォーマット/環境で読む分にはこれくらいの密度の薄さとボリュームがむしろちょうどいいな……とそのときは思っていた節がある。

が、さすがに商業版書籍にするにあたっては大幅加筆・修正をしてるんだろうと思ったら(それを確かめたくて電子書籍を買ったのだ)、わりとそのままだったのでけっこう驚いた。「書籍」というフォーマットで読むと(電子書籍であっても)、単なる書き込み不足にしか見えないのだから不思議なものだ。


ただこれ、(商業)小説として見ると書き込み不足にしか見えないんだけど、ここから例えばコミックとかアニメとかビジュアルノベル系のゲームなんかにすると……つまり絵と動きと音の演出がつくと、たぶん各話のボリューム、その物語内で起きるイベントの数はすごくちょうど良い感じなんだろうなと思う。たぶん、そういう別メディア展開がとてもやりやすい形の原作の気がする(俺は読んでないけどこの作品のコミカライズのほうも巻を重ねている)。

というかいわゆる「なろう」系・異世界転生ものの小説とアニメ、コミカライズの関係も大元としてはそういう感じということなのかな。俺が主に読んでるのはそこらへんとはちょっと違う方面なので、今までピンと来てなかった。そのうちそっち方面の有名な作品の原作Web版とアニメ版をちゃんと読み比べてみるのも面白いかもな。

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年末なので今年撮った写真を見返したりしている。これは8月頃、とある街の焼肉屋へ行ったときに撮ったもの。場末の盛り場によくある広告だが、フォント選びとニュアンスのつけ方、写真素材のチョイスとレイアウトに熟練の業前(WAZA-MAE)を見る。あと貼られてる場所も。